数百年前、闇は一人の英雄によって払われ、その子孫が長らく王国を統治してきた。
しかし最果ての地で、密かにオークの軍勢が再び進撃を開始する。
大陸の遥か南、人が栄華を極める王都を目指して…。

●エルフの姉妹編
「やめ、やめてっ！妹の前で…ぁあああぁっ！」

琥珀色の髪と翡翠の瞳、特徴的な長い耳と白い肌を持つエルフ
その中でもひと際目を引く姉妹がいた。
族長の娘であり、村一番の美貌と謡われる姉。そんな姉に憧れる妹。
二人の村にある日予期せぬ襲撃者が現れる…。

●天才魔導士編
「オークなんて下等種族、私一人で薙ぎ払ってみせるわ」
オークの大群をたった一人で押し留める、宮廷魔術師「ラウラ・アンネリーゼ・プロスフェルト」。
不敵な笑みを浮かべるラウラの魔力が急に消えてしまう。
オーク達がエルフの村から奪った魔力封じの秘薬が彼女の体を蝕みつつあったからだ。
敗北を知らない彼女は、凌●という地獄を味わうこととなる…。